阪神伊藤将司投手(25)が「あと1球」で快挙を逃した前回登板の悔しさを晴らす。

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6日DeNA戦は1点リードの9回2死二塁、フルカウントで牧に同点打を浴びた。5回には先制打となるプロ初タイムリー。自ら決勝打を放って1-0の完封勝利なら、球団では1973年(昭48)江夏豊以来の快挙だった。13日の中日戦に先発する左腕は「つないでくるチームだと思うので、走者をためないことを意識したい」ときりり。昨季3試合で2勝、防御率1・29のお得意様から22年初勝利を目指す。

 

▼阪神のチーム総得点38点はセ・リーグ最少。チーム打率2割3分と、得点圏打率2割1分3厘はともにワースト2位に沈んでいる。また左腕投手に対しては、チーム打率1割8分と沈黙。対右投手の2割4分9厘から見劣りする。球界を代表する左腕の大野雄を打ち崩し、反攻の契機にしたい。

▼バンテリンドームでは97年の開業以降、通算106勝187敗7分けで勝率3割6分2厘。借金は81を数え、負け越したシーズンは19度に及ぶ。昨季の同球場でのチーム打率2割2分7厘はセ本拠地別最低だった。