最下位に沈む阪神が、甲子園では今季初の「伝統の一戦」でも泥沼から抜け出せない。

1点先制された直後の1回。2死満塁の好機を築いたが、糸原が巨人先発菅野の速球を打ち損じて二飛に倒れた。序盤の3回まで無得点で、55イニング連続適時打なしの苦境に陥っている。

新型コロナウイルス感染で開幕投手を回避し、今季初登板初先発の青柳が立ち上がり、12球で先制点を献上。わずか1点リードされただけでも打線に重くのしかかった。試合前時点で5試合連続1得点以下。6試合に延びると、球団ワースト記録に並んでしまう。

阪神は8日広島戦(甲子園)の6回にロハスが適時打を放ったのを最後に試合前まで52イニング適時打が出ていなかった。チーム打率、チーム得点ともにリーグ最下位。突破口を開けないまま、中盤に入った。