中日高橋宏斗投手(19)が本拠地初勝利をあげた。

ヤクルト相手に自己最多102球を投げ、6回4安打1失点。8三振を奪う力投で7日ヤクルト戦(神宮)のプロ初勝利に続き、2勝目を手にした。

【ニッカン式スコア】20日の中日-ヤクルト戦詳細スコア

「変化球を打たれると後悔する。どうせ打たれるなら真っすぐを打たれたい」。過去2戦の反省から直球勝負を胸に刻んで上がった2度目の本拠地マウンド。プロ初登板で黒星を喫したDeNA戦からわずか3週間で成長した姿を地元ファンに披露した。

最速153キロの直球とスプリットで3回までに5奪三振。4回1死から山田に二塁打を浴び、4番村上を迎えた初めてのピンチはフルカウントから150キロ内角直球で見逃し三振。宣言通り、力勝負で乗り切った。「きょうは絶対勝とうという気持ちが強かった。打者に強い気持ちで向かっていくことができました」。初の本拠地お立ち台で笑顔がはじけた。

育成過程の判断と多くの先発投手を起用するチーム方針もあり、今回は中12日での登板。この時間を有効に活用した。前半6日を下半身強化期間とし、瞬発系トレーニングに専念。実戦経験を積みながら、成長を促進する。ロッテ佐々木朗の後を追う、令和の豪腕列伝に名を連ねる候補の1人。2年目の19歳がプロの世界を生き抜く力と術を急速吸収し始めた。【安藤宏樹】