阪神が3回に20イニングぶりの得点を挙げた。矢野燿大監督(53)の采配がズバリ当たった。3回無死一、三塁、2季ぶりスタメンの熊谷敬宥内野手(26)が右翼へ先制犠飛を打ち上げた。

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矢野監督は前日の試合後に「誰かこう、1人だけでは変えられないと思うんだけど。タカヒロ(熊谷)なんかは、追い込まれた中でもいい安打を打っていたし、そうやつが出てくれたらいい。タカヒロも明日、スタメンでいこうと思っている」と話していた。熊谷は初回の1打席目でも、右前打を放った。期待通りのラッキーボーイとなりそうだ。

このチャンスをつくったのはプロ2度目、今季初先発の9番斎藤友貴哉投手(27)。右投げ左打ちで、3回の先頭打者として左打席に入った。2ボール1ストライクからファウル3本で粘り、7球目の高めカットボールに食らいつき、右中間を破る二塁打。7試合ぶりに1番に戻った近本光司外野手(27)が右安打で無死一、三塁とチャンスを広げ、熊谷の犠飛につなげた。