大と立大の第2戦は、プロ併用日のため9回を終えて3-3のまま延長戦には入らず、引き分けに終わった。慶大の1勝1分けで第3戦へもつれた。

初先発となった外丸東真投手(1年=前橋育英)は、落ち着いた投球で5回2/3を85球、被安打6の3失点と試合をつくった。堀井哲也監督(60)は「実力で勝ち取った先発。誰もが通る道だから『思い切って』と伝えた。よく投げてくれた」と評価した。

1年生投手を、先輩たちが援護した。2回、栗林泰三外野手(3年=桐蔭学園)がリーグ戦第1号ソロで先制した。

2-1で迎えた4回、先頭で下山悠介内野手(4年=慶応)が直球をとらえて右翼スタンドへ通算3本目のソロを放ち追加点を挙げた。「感覚はすごいよかったです」と振り返った。

試合前に、堀井監督から「ちょこちょこ当てずに、自分のスイングをしよう」と声をかけられた。オープン戦では意識していた長打だったが、いざリーグ戦が始まるとチーム打撃に徹する意識が強くなっていた。「リーグ戦は当てにいきがちだったので、もう1回意識して臨みました」と明かした。

結果は引き分けに終わったが、下山は「最後まで全員で粘って、負けなかったことが後に響くと思う。ポジティブにとらえたい。全員で粘り強く戦うマインドができていると思う」と手応えを口にした。