阪神が5時間超えの死闘から一夜明けたデーゲームで、接戦の末、巨人を下し、連敗を「2」でストップさせた。
先発アーロン・ウィルカーソン投手(32)が7回無失点と好投し、3勝目を手にした。「3番一塁」で出場したジェフリー・マルテ内野手(30)は、初回1死二塁で先制の中前適時打を記録するなど、今季初の猛打賞と奮闘。4年ぶりに先発マスクをかぶった長坂拳弥捕手(28)は、3投手をフル出場で好リード。打撃では2回無死一、三塁から一塁への絶妙なセーフティースクイズを決め、貴重な追加点奪取に貢献した。
巨人との共同プロジェクト「伝統の一戦~THE CLASSIC SERIES」で両チームが1リーグ初年度の1936年(昭11)当時の復刻ユニホームを着用した試合。「大阪タイガース」のユニホーム5試合目にして、待望の1勝目をもぎ取った。
3選手のヒーローインタビューは以下の通り。
【ウィルカーソン】
-7回無失点で今季3勝目
「アリガトウ」
-どんな気持ちで見守っていたか
「緩急を使いながらよく制球して、いいピッチングをすることができました。最後は野球のおもしろいところというか、最後の1球が終わった時に、みんなが興奮する試合でした」
-3勝のうち2勝が巨人戦。巨人キラーと呼ばせていただいてもいいか?
「ハハハッ、シュア-。OK(笑い)」
-甲子園で巨人に勝つのは特別の意味がある。感じたことは
「本拠地2度目の登板になりました。どちらとも巨人戦で、いい投球をすることができてよかったです。ただ自分だけではなくて、後ろで守っている守備の人たち、点を取ってくれた攻撃陣、そして中継ぎ陣、チームスポーツ、チームで勝つことができた1勝だと思うので、本当に勝つことが出来てうれしいです」
-前回は「アイシテル」と。最近覚えてた日本語があれば披露してください
「タイガースファンズ、スキヤネン」
【マルテ】
-初回、センターへの先制打を振り返って
「いい仕事ができるように準備はしてましたし、その結果いい打席となって、チームが勝ててよかったです」
-今季本拠地では初打点。大勢のファンを目の前にしてどんな気持ちか
「準備ができたのもみなさんが応援してくれたおかげだと思っているので、1点を取りたいと思っていた場面だったので、取れてよかったです」
-今季初の3安打
「いつも準備はできていますけど、引き続きしっかり準備していきたい。今日はバッテリーがすごくいい仕事をしてくれたので、それが勝ちにつながったのかなと思います」
【長坂】
-ヒーローインタビューの経験は
「初めてです」
-この舞台からの景色は
「すっごい気持ちいいです」
-4年ぶりの先発マスクだった。どんな思いだったか
「僕にできることを必死にやって、何とか爪痕を残そうと、その気持ちだけでやりました」
-2回は初球でセーフティースクイズを決めた
「本当はヒットを打ってランナーをかえしたかったんですけど、たぶんあんまり打てると思われてないので、スクイズも1点は1点なので、僕の仕事ができたかなと思います」
-試合の後半しびれる展開だった。どんな気持ちだったか
「めちゃめちゃしびれました」
-しびれる中で昨日に続いて今日も盗塁を刺した
「めちゃめちゃしびれました」
-明日も甲子園のチケットは前売り完売。これを聞いて
「めちゃめちゃしびれてます」
-明日の巨人戦に向けて気合のひと言を
「めちゃめちゃしびれていきます!」