今春リーグで躍進する京大が関学大戦で勝ち点を落とした。

プロ注目の水口創太投手(4年=膳所)が昨春以来、2度目の先発登板を3回2失点で敗戦投手になった。2回に1点を先制したが、水口が3回に四死球で乱れ、2死満塁から右前に逆転打を浴びた。

この日は144キロを計測したが力投は実らなかった。水口は「もっと投げられるとも思いますが、試合になってアドレナリンとか出て、思ったより投げられた。球速はもっと出ないかな、と思いましたが、とにかく試合で投げられて良かった。そこまで打たれるとは思わなかったので、ガンガン攻めていこうと思いました」と振り返った。医学部に在籍し、平日は病院実習があるため、今春リーグは練習もままならない。先週末から打撃投手を務めて急ピッチで調整してきた。

京大は今春リーグで関大や立命大から勝ち点を挙げたほか、リーグ優勝最多の近大に勝つなど、めざましい飛躍を見せてきた。24日の近大3回戦に勝てば新リーグ初の3位になり、負けると5位決定。近田怜王監督(32)は「水口先発は、本人にとって、この春の試合は今日が最後となるので『投げさせてほしい』と。彼が投げたいというのが一番。点は不運な取られ方。思ったよりも状態が良かった。(近大との試合に向けて)チャレンジャーとして出し切っていくだけ」と気合を込めた。