阪神近本光司外野手(27)が、走攻守で交流戦前最後のリーグ戦の連勝に導いた。

意外だった。まだまだ通過点だろう、通算100盗塁。近本は自身の「足の衰え」について「感じてます」と言った。「でも、しっかりケアとトレーニング。走り方も勉強して取り組んでいる」。27歳は「足は衰えるものでは」という問いに素直に答えた。

兵庫・社高では「飛び抜けて速くなかった」。関学大では地面への蹴りではなく、脚の回転の速さを求めることにマインドチェンジした。「筋肉を100%使わなくても楽に走れるようになった」。当時は歩く時でさえ、地面からの反発を意識していたという。

昨年12月、地元淡路島の講演会で「どうやったら速く走れるの」という子どもの問いに「脚の回転を速くすることを意識して」とアドバイスした。研究を重ね課題を克服してきた男だ。衰えにも向き合い、むしろ進化していくと予想する。【阪神担当=中野椋】

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