阪神ドラフト1位の森木大智投手(19)が先発し、6回3安打無失点、8奪三振の好投でウエスタン初勝利を挙げた。15日に中継ぎで登板し、中9日で登板。初回に無死一、二塁のピンチを招いたが、落ち着いていた。「いい打者なので自分も気持ちで負けないようにしていきました」。3番林を直球で一塁への併殺に打ち取り、4番末包には自己最速タイの155キロの直球で空振り三振。自己最長の6イニングを投げきった。

兄貴分からエールをもらっていた。試合前には同じ高卒でドラフト1位の西純から「頑張れよ」と背中を押されていた。18日にプロ初完投&プロ初本塁打と大活躍した先輩に「お互い成長していけるように、と思っています」と刺激を受け、練習に取り組んでいる。平田2軍監督も「そりゃ純矢がいい刺激になってる。森木にとっては兄貴分やし」と関係性にうなずいた。

4日の同広島戦(由宇)で初先発したが、4回6安打6失点で初黒星。それでも修正し、3週間後に同じ相手にリベンジした。着実にステップを踏む将来のエース候補。「1軍に行った時の初勝利がうれしいと思う」。この勝ち星は通過点にすぎない。【三宅ひとみ】

▽阪神安藤投手コーチ(森木の投球に)「これまでは3回あたりから急にスピードが落ちていたけど、まっすぐの制球も徐々に良くなっているし、スタミナもついてきた」

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