ロッテ佐々木朗希投手(20)は、ベンチで阪神佐藤輝の打球を見送った。9回1死走者なしで、守護神の益田が中堅後方バックスクリーンへ均衡を破るソロを打たれた。

佐々木朗自身は、6回4安打無失点で勝ち負けはつかなかった。四死球は与えなかったが、左打者の内角を狙ったボールがシュート回転し、外に抜ける場面が目立った。4安打は全て左打者に打たれたもの。うち3本が左前打。抜けた球をコンパクトなスイングで逆方向に運ばれた。ただ、得点圏に走者を抱えてから踏ん張った。

2回2死二塁では、高山を163キロで三ゴロ。4回1死三塁では、佐藤輝を161キロで二ゴロ(打者走者も挟殺)。5回2死一、二塁では、長坂を160キロで二直。そして、6回2死三塁では、佐藤輝を145キロフォークで空振り三振に仕留めた。3者凡退は初回と3回の2イニングだけだったが、ホームは踏ませなかった。

「今日は結果も内容もある程度はまとめられて良かったのですが、投球の質は良くなかったのでしっかり修正してもっと良い投球が出来るように頑張ります」と冷静に振り返った。阪神は昨年の交流戦でプロ初勝利を挙げた相手。1年がたち「完全試合達成」の称号も得た。着実に進化を遂げている。打線の援護がなく白星はつかなかったが、好投手ウィルカーソンを相手に一歩も引かなかった。

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