中日小笠原慎之介投手(24)が31日の楽天戦(バンテリンドーム)で田中将との甲子園優勝投手による先発対決に挑む。自身は15年夏に東海大相模(神奈川)で、相手は05年夏に駒大苫小牧(北海道)で優勝。

「雲の上の存在。向こうの方がスーパースター。僕はたいしたことがない」。通算26勝と日米通算185勝と、実績の違いは承知の上。「いい勢いがつけられるよう頑張りたい。明日の試合が終わって、自信になりました、いい勉強になりました、と言えるように投げたい」。初の投げ合いは左腕のエネルギーになりそうだ。

前回24日西武戦(バンテリンドーム)では、今季最短4回途中8安打6失点と崩れてKO。自身連敗の3敗目(2勝)を喫し、チームの連敗を6に伸ばしてしまった。「自分のスタイルをもう1回再確認して6日間過ごしました」。師匠の大野雄から直球の重要性のアドバイスを受け、「真っすぐの大事さを再確認させてもらった」と強気で挑むつもりだ。前日調整では本拠地のマウンドで投球練習を行い、ランニング、キャッチボールなどで備えた。

楽天戦は3試合に投げて3勝0敗、防御率1.56という実績が光る。借金「4」のチームを上昇気流に乗せる。【伊東大介】

○…2年目上田が6月1日楽天戦で本拠地初登板する。7日に支配下登録を勝ち取り、デビュー戦となった前回12日ヤクルト戦(神宮)は5回3失点で初黒星。その際は2軍調整で不在だった享栄の先輩、大島と今回初めて同じ舞台で戦う。「バックの助けをもらいながら、自分のやるべきことをやって強気に投げたい」とプロ初勝利へ意気込んだ。

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