BIGBOSS率いる日本ハムは阪神に2連敗でカード負け越しが決まった。

試合前まで3試合連続で2桁安打と好調だった打線が阪神青柳晃洋投手(28)に完璧に封じられて今季10度目の0封負け。新庄剛志監督(50)も青柳の好投に白旗を揚げた。5日は18年夏の甲子園でスターとなった吉田輝星投手(21)を先発で送り込み、甲子園初勝利を目指す。

試合後の主な一問一答は以下の通り。

(自ら語り出す)

新庄監督 (元阪神掛布氏のモノマネで)『今日の青柳君はですね、素晴らしかったですねぇ』。(普通の話し方に戻して)開幕初日から今日まで一番、手足が出なかったですね。やっぱり前、言っていた青柳君の投球術が素晴らしかった。面白くなかったね。こんだけのファンのみんなに見に来てもらって、塁に出られないんだもん。面白い作戦をすることなく、あっさり終わりました。

-青柳の良さとは?

新庄監督 タイミングをずらすテクニックと、ずらしながらもボールの出し入れ。低めに集まっているところが、もう…。手を出したいけど、出せない。出すけど、低いっていう。で、浮いてきたボールはもう見せ球で。流れていったり、手前に落ちていったり…。もう、見てても、自分がバッターボックスに入った感覚でも「うわ~これはタイミング合わせづらいだろうな」って思います。

-打線は自分のスイングをさせてもらえなかった

新庄監督 させてくれない、出来ないね。野村君の真ん中からちょっとだけ落ちるシンカー。ああなるんですよ。あれ?当たらねえなって。軌道は分かっているんだけど、振りにいったら落ちてくるっていう。ああいうのを、うちの鈴木君が、ちょっと角度は違うけど勉強してもらったらうれしい。

-3日に3本塁打を許した大山も警戒していたと思うが、先制打を打たれた

新庄監督 もう、絶好調でしょ。ウチは意外とエンジンをかけさせるのがうまいから。あはははは(笑い)エンジン乗らせたっていう。いい形でタイミングも早く取って、自分のポイントまで引きつけて。ボールを打った後のヘッドを返さないというか、前が大きい…スイングに乗せていくっていうバッティングが出来ている。今のタイガースの中では一番調子のいいバッターだと思います。

-先発した杉浦は1巡目は完璧だった

新庄監督 難しいっすね~。1回ああなると結構点を取られるケースが多いから、それを克服させたいっていう思いもあるけど、代え時って、こっち側の勉強もしていかないといけないと思うし。もうちょっと見てみたい。

-明日の先発は吉田

新庄監督 ね。雨?降らない?

-降らない予定です

新庄監督 本人にも話したんだよね。「日曜日、雨らしいよ?」って。そしたら「嫌です。晴らしてください」って言われた。まあまあ、明日晴れてね、4年前の自分を思い出してもらって、元気はつらつとマウンドで踊るように。1回1回全力で先発ピッチャーだからってゲームをつくろうとするんじゃなくて、もう1球1球ガンガンいって、疲れたら代わるぐらいの気持ちで投げてくれたらうれしい。

-ボスの頭の中では何イニングくらいと考えている?

新庄監督 まあ、もちろん勝てる5回。5回は投げてほしいと思う。5回良かったら、6回。で、6回良かったら、7回は…ない!えへへへへ(笑い)。マックス6回。ノーヒットノーランしてても6回(笑い)。勝てばね。明日、あの~明日は向こう(の先発)は誰?

-伊藤将です

新庄監督 面白いね。先に点を取って、追い付かれて、また点を取って、追い付かれて…みたいなハラハラドキドキする試合が出来て、ウチが勝って。(阪神から見て)2勝1敗で甲子園は…「あっした!ありがとうございました!」って終われたら最高。OK?

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