打率、安打数、得点圏打率でリーグトップに立つ日本ハム松本剛外野手(28)が、今季3度目の4安打の固め打ちだ。1回に中前打を放ち、迎えた3回2死二塁の第2打席。ど真ん中直球を捉える先制の適時二塁打で、好投手の中日柳を粉砕した。

二塁に到達すると「パー」に開いた右手のひらをベンチへかざす“ゴウ・ポーズ”を決めた。「剛だから『5』。大基(浅間)が考えてくれた」とニッコリ。8試合ぶりのマルチ安打に「休みの前に絶対、固め打ちしたろうと思っていたので、その思いがバットに乗ってくれました」と、胸を張った。

得点圏打率は驚異の4割7分4厘。開幕から、2戦連続無安打は1度もないが、少しでも打てないと「自分を信じられずに疑っちゃう。そうなると(球を)後追いしちゃうんですよね」。自分自身を信じ込むことが、首位打者への近道になりそうだ。

球界を席巻中? の「きつねダンス」公式動画のプロデューサーでもある。「(出演する選手は)『誰がいいと思う?』と(球団に)聞かれたので、松本チルドレンを連れて行きました」。照れながら清宮らと踊ったダンスは、公開から1カ月で現在185万回再生を記録。「きつねダンス」の人気に負けじと、背番号12も安打を量産中だ。【中島宙恵】

○…清宮が“変態打ち”で貴重な2点目を挙げた。1点リードの6回1死二塁。柳の内角低めの142キロ直球を右手1本ですくい上げ、中前に運んだ。独特な打ち方に「だいぶね。すごい変な感じでしたけど、やっぱりどうしても1点欲しい場面だったので。最高です、よかったです」とうれしそうだった。

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