チャンスで打つ! 阪神佐藤輝明内野手(23)がインタビューに応じ、4番として一打に懸ける思い、責任感を語った。交流戦はラストゲームで13号3ランなど自己最多6打点を挙げ、チームの4位浮上に貢献して締めた。リーグ再開を控え、今季ここまでのベスト弾、好調なDeNA牧への羨望(せんぼう)など今の心境をたっぷり明かした。【聞き手=三宅ひとみ】

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-65試合に全て出場したここまでを振り返って

SO SO(英語でまあまあ)って感じですね(笑い)。

-開幕4番で始まり、難しさや責任感の芽生えは

チャンスでなかなか今も打てないというのはあるので、それは今後に向けてしっかり対策というか、何か変えないといけないと思っています。点を取らないとやっぱり勝てないので、打点を挙げたいといつも思っています。

-開幕9連敗の後、4番として4月5日のDeNA戦で自身の本塁打で勝利

すごくうれしかったですよね。

-今後も勝負強さ、得点圏打率を上げることが重要

もっと結果を出して、チームを勝たせられるようにしないといけないし、得点圏でしっかり打てるように、やっていきたいです。

-4番で精神面の変化は

より中心選手じゃないですけど、しっかり結果を残していかないといけないと去年より感じています。

-大山も中軸として引っ張っている。自身も貢献するにはどのようなことが必要か

やっぱりチャンスで打つことですね。チャンスでしっかり打って点を取って、試合に勝つことが理想だと思います。そこは頑張りたいですし、自分も打ちたいというのはあります。

-安定して安打を打てているのは確実性が上がった証拠か

そうですね。ヒットはプロ最長の10試合連続もあったと思うんで。それも大事ですけど、長打を打たないと話にならないんで。そこはもっと増えていったらいいなと思います。

-13本塁打のうち印象的な1発は

全部いいホームランなんですけど、(5月27日ロッテ戦の)マリンで打った9回の1発は点を取れていない中、出た1発だったので印象に残っています。

-ヤクルト村上、DeNA牧ら他球団の4番から刺激を受ける部分は

刺激というか、強いチームにはそういう中心となる選手がいると思うんで。そういう選手に自分もなれるようやっていきたいです。

-牧は打率に加え本塁打も増加。すごさは感じる

いやまあ、すごいっすね(笑い)。DeNAの牧はすごい成績を残していますし。あまりゆっくり話す機会も今までなかったんで(球宴で)会えたらすごく楽しみ。

-球宴のファン投票でトップが続く

たくさん投票していただいているというのは本当にうれしいですし、もちろん出たい気持ちは強いです。

-左打者が苦戦してきた甲子園で2年目で感じる部分は

ホームランはなかなか出ないなというのは感じてます。

-去年は甲子園で8本。今年は何本打てばチームに貢献できる

10本くらい打てればいいかなと思います!

-交流戦では試合前に西武山川にバットを渡していた

あれは「バットを飾りたいからくれよ」って言われて。お渡ししました(笑い)。

-交流戦最終盤ではしっかり打点を記録。この波をリーグ再開後も

チャンスでしっかり打てたので、今後もしっかり続けていきたいなと思っています!

○…佐藤輝は5日の日本ハム戦で先制打を放ち「キモティー」と西武、ロッテなどで活躍したG・G・佐藤氏のセリフを使ってコメントした。今回その話題には「そうですね、だからといって特に意味はないんですけど。一番に頭の中にキモティーって出てきたんで、それを言っただけです」と笑った。以前から“名言”は知っていたが、意図せず口を突いたという。本家からもっと使ってほしいというリクエストに「キモティーってなったら使います」と意欲を見せた。小さいころにテレビゲーム「実況パワフルプロ野球」でよく使っていた選手だという。

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