成績不振で2軍調整中のソフトバンク森唯斗投手(30)が、降格後初の連投をクリアした。前日15日の2軍中日戦に続き、この日も9回から登板。最速は143キロで1回1安打無失点だった。「体の感じは悪くないですけど、球速はまだまだかなと思う。でも自分の感覚はいいので続けていきたい」。表情も晴れやかだった。

今季も守護神として開幕を迎えたが、わずか11試合で3敗。6セーブを挙げるも、11試合中7試合で被安打を浴び、防御率は3・60と振るわなかった。4月17日に出場選手登録を抹消され、この日が2軍で7度目の登板。いまだ無失点で、調子は上向きつつある。

「自分がやることは変わらない。(1軍に)呼ばれたら行きます。でもそこは自分で決められることじゃない。自分を見つめ直す時間にもなってますし、もっともっとレベルアップしていきたい」。

降格後は5~6キロの減量に成功した。今後について小久保2軍監督は「今までは投げる日を決めていたけど、1軍みたいに(2軍本隊に)帯同しながら出番に備えての待機になる。そっちに移ります」と、1軍復帰へのプランを明かした。

「自分の中でも(9回を)取りに行きたいと思っています」。復活に向け、森が筑後で鍛錬を積んでいる。【只松憲】

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