<阪神7-5DeNA>◇17日◇甲子園

疲労を考慮されて2軍調整していた阪神湯浅京己投手(22)が、1軍復帰戦を無失点で飾った。2点リードの8回に登板。2死一、二塁のピンチを作ったが、奪ったアウトは全て三振と、らしさを存分に発揮した。

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2軍の鳴尾浜球場で疲労回復に努めていたある日、湯浅はスマートフォンを見て驚いていた。1軍の試合に出ていないのに、球宴ファン投票の得票数が、日に日に増えていく。

「あんまり気にして見てはなかったですけど、増えているなって。びっくりもしてますし、ありがたいに尽きますよね」

6日に出場選手登録を抹消された時点では、6万2431票。17日は、15万8125票になっていた。この期間で倍以上になり、9万5694票も増えた。

心身のリフレッシュにあてた時間は、あらためてファンの存在を感じることができた時間にもなったはずだ。待ちに待った復帰戦。無数の声援に応えるかのように、湯浅はほえた。【阪神担当=中野椋】