<西武0-2オリックス>◇18日◇ベルーナドーム

オリックス山本由伸投手(23)が自身初のノーヒットノーランを達成した。これで今季は完全試合達成のロッテ佐々木朗も含め、ソフトバンク東浜、DeNA今永に続いて早くも4度目の快挙達成となった。

    ◇    ◇    ◇

山本がプロ1年目の17年8月、千葉での初勝利を見届けた。「入った時はまさか1年目に投げさせてもらえると思ってなかった」と話す笑顔を覚えている。入団時は無名だったが、すでに154キロの直球を投げ、春先から2軍で無双。防御率0点台前半の「すごいヤツがいる」と、1軍昇格前からウワサになっていた。

当時の印象として、まだ19歳ながら、論理的で、実に大人びていることに驚いた。そして体の仕組みを理解することを重要視していたようだ。ある時期は「脱力投法」を身につけるため1日100球のバットスイング。また2年目を迎えるオフには「長く野球をやるために必要」と週6ペースで専門家のトレーニングを受けていた。中学時代には“長寿選手”の代表格である工藤公康氏(当時ソフトバンク監督)から野球教室で指導を受けた経験がある。太く、長い活躍を、その時から見据えていた。

1年目9月の日本ハム戦、初対決した大谷翔平について「あんな超スター選手になりたい」と目を輝かせていた。もはや近いステージにいる。到達する速度は、こちらの想定をはるかに超えていた。【15~17年オリックス担当=大池和幸】

【関連記事】オリックスニュース一覧>>