ソフトバンク千賀滉大投手(29)が復帰マウンドで快投を見せた。 初回から159キロを計測するなど快調に飛ばし、3者凡退の立ち上がり。そのままオリックス打線を寄せ付けず、6回までは1人の走者も出さない完全投球。7回無死で周東が失策し、初の走者を出すと、続く代打の宗に右翼線適時二塁打を許し、ノーヒットノーラン、完封は消えたが、7回2失点で堂々と先発の役目を果たした。

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連敗にあえいでいたチームをエースが救った。ソフトバンク千賀が最速159キロの直球と自慢のフォークを軸にオリックス打線を手玉に取った。6回まで毎回9三振を奪った。外野への飛球も初回の2つのみ。「パーフェクト投球」で牛耳った。

「久しぶりの投球だったのでいい投球をしたいと思ってマウンドに上がった」。右肘周辺の張りのため6月24日の日本ハム戦(ペイペイドーム)で先発登板後に出場選手登録を抹消。離脱後にチームは今季初の5連敗。負けられない一戦だった。19日ぶりのマウンドでも圧巻の投球でエースの責任を全うした。7回に味方の失策から2点を失った(自責は0)が、7回107球を投げ1安打10奪三振と封じ込んだ。

正捕手の甲斐が離脱しているため、この日マスクをかぶったのは海野だった。17年4月4日の楽天戦からコンビを組み続けた甲斐でなく、海野との初バッテリーも「新鮮で不思議な感覚だったが、海ちゃん(海野)を信じて投げた」と、3年目の後輩捕手をマウンドからやさしく“リード”した。「とにかく今日は勝たないとダメだったんで」。エースの存在感を見せつけ、試合後は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

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