ソフトバンクが16日、ブルペン立て直しへ、独立リーグの福井から秋吉亮投手(33)を獲得したことを発表した。背番号は49。7月に入って4勝6敗と失速気味のチームは、セットアッパー又吉が右足甲の骨折で長期離脱を余儀なくされている。苦しい台所事情を補うべく、NPBでの経験豊富な変則右腕に白羽の矢を立てた。

秋吉はヤクルト、日本ハムで計8年プレー。通算379試合20勝24敗、71セーブ、78ホールドと実績は申し分ない。昨年オフに「ノンテンダー」で日本ハムを退団。NPBでの移籍先が見つからず、今年は独立リーグの日本海オセアンリーグでプレーしていた。18試合の登板で1勝2敗7セーブ、防御率2・66の成績を残している。秋吉は福井の球団ホームページで「NPB復帰できたのも、ひとえに福井の皆様の熱い声援があったからだと思います。心から感謝します。NPBプレーヤーとしてさらなる成長を目指します」と意気込みを示した。

この日はロッテ戦(ZOZOマリン)が雨天中止。2位西武が負け首位は守ったが、ブルペン陣の整備は喫緊の課題だ。藤本監督は秋吉の加入に「期待してますよ。球もそんなに衰えてないと思うよ。まだ33歳だから老ける年じゃない」。来週チームに合流予定で「下で2試合くらい投げてもらって、早ければオリックス戦くらいで」と、22日にも1軍昇格させる考えを明かした。

新型コロナウイルス陽性だった藤井、嘉弥真も早ければ20日楽天戦から1軍復帰の見込み。急ピッチでブルペンを再建する。【山本大地】

◆秋吉亮(あきよし・りょう)1989年(平元)3月21日生まれ、東京都出身。足立新田-中央学院大-パナソニックを経て13年ドラフト3位でヤクルト入団。17年WBC日本代表。18年オフにトレードで日本ハムに移籍。21年オフにノンテンダーで自由契約となり、22年から独立リーグ福井でプレー。NPB通算379試合、20勝24敗71セーブ、78ホールド、防御率3・00。182センチ、82キロ。右投げ右打ち。

○…チーム好転に向け、石川柊太投手が攻めの投球を誓った。17日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発予定。この日は、雨天中止となり同球場の室内練習場で調整した。「ストライクゾーンでいろんな球を使って勝負したい。しっかり見極めて攻めていきたい」。ロッテ戦登板は3月29日以来、今季2度目。前回は7回1安打無失点の好投だっただけにイメージも悪くない。気になるマリンの風も「ポジティブに捉えて泥臭く勝負していく」と気持ちを高めた。

○…新型コロナ陽性で離脱していた甲斐拓也捕手と野村勇内野手もチームに合流した。あいにくこの日のロッテ戦(ZOZOマリン)は雨天中止となったが、療養後に2軍戦2試合に出場した甲斐は「思ったよりできたし、試合勘もすんなりできた。チームが勝つためにやっているという気持ちは変わらない。できることをしっかりやりたい」と約3週間ぶりのチーム復帰に気合十分だった。また、2軍から増田珠内野手も合流した。

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