日本ハム上沢直之投手(28)が、アクシデントに見舞われながら6勝目を挙げた。試合後、松葉づえを両手に、苦笑いを浮かべる姿が痛々しかった。「やばいっす。超痛いっす」。1点リードの7回1死二塁。ジャンセンの打球が右足つま先付近に直撃した。自らの足でベンチ裏に向かい、治療を受けて続投を志願。意地で一、三塁のピンチを切り抜けた。「あんな場面で(2番手で)投げさせられるピッチャーは、たまったもんじゃないでしょうし。痛くない投げ方を探しながら投げていた」。8回の先頭を二ゴロに抑えたところで、降板となった。

試合後に札幌市内の病院を受診。診察結果は17日に発表される。新庄監督は「多分これ、ガーって集中していたから痛さはないと思うんですけど、今からは多分、徐々に痛くなってくると思う。まあそれは明日、聞いてみます」と話した。

上沢はここまで17試合に登板し、6勝5敗、防御率2・72。中4日の登板も辞さず、エースとしてフル回転してきた。離脱となれば、7連勝中のチームにとって大きな痛手となるのは間違いない。「やっぱり先発ピッチャーが、しっかりある程度試合をつくれれば、勝てるチャンスがやってくるのかなと思う」と、この日も頼もしく腕を振った上沢。上昇ムード漂うチームに暗雲が垂れ込めた。

【ニッカン式スコア】16日の日本ハム-西武戦詳細スコア