阪神が「勝利の方程式」で虎の子の1点を守り切った。最後を締めたのは守護神岩崎だ。1死から宮崎に右前打を許すも、大和、代打嶺井をフライアウトに打ち取り、今季14度目のゼロ封勝利を決めた。お立ち台では開口一番「勝つことができてよかったです」とおなじみのフレーズを言い放ち、虎党を沸かせた。

岩崎はこれでリーグ単独3位となる22セーブ目。開幕守護神ケラーが不調で、シーズン途中からクローザーに指名された。前半戦を振り返り「ランナーをよく出すので、みなさん不安な気持ちで見ていると思いますが、何とかホームは踏ませないようにと思って頑張ってます」と自虐を挟んで笑いを誘った。

7回を託された浜地は圧巻の投球をみせた。先頭細川を低めの149キロ直球で空振り三振。戸柱を見逃し三振に斬ると、代打山下にファウルで粘られながらも16球目、外角低めに変化球を決め見逃し三振。3者連続三振で流れを渡さなかった。名前が「ハマチ」だけに「“鮮度”が落ちる前に抑えたいと思っていた。こういう名字なので、いじってもらえたらうれしいです」と笑顔をみせた。

ガンケル続投の可能性もあった中、首脳陣は7回から継投策に踏み切った。矢野監督は「『この試合、絶対取るんだ』というところで、浜地で行こうと。勝負に出ました」と説明。「技術面、気持ちの部分でも成長している。まだ経験は浅いけど、頼もしく思っています」と目を細めた。

「8回の男」湯浅は上位打線を注文通りの3人斬りで9回に流れをつないだ。27ホールド、28ホールドポイントはともにリーグ単独トップ。後半戦に向けて「もっともっと全員で力を合わせて断トツのヤクルトを大逆転できるように頑張っていきたい」と力強く宣言した。チーム防御率リーグトップの2・57を誇る鉄壁の投手陣が、後半戦も逆襲を支えていく。【古財稜明】

○…ガンケルが6回6安打無失点で5勝目を挙げた。初回3者凡退でテンポよく立ち上がると、1点リードの5回2死一、三塁では佐野を直球で右飛。1点を守って中継ぎにバトンタッチした。「6回中4回が先頭を出してしまった中、1球1球丁寧に投げる気持ちだった。自分の課題としていた2ストライク後の制球がしっかりできていたことが大きかったと思います」。この日は母も来日して観戦。ヒーローのぬいぐるみを贈るなど、家族にとってもかけがえのない1日となった。

○…梅野がDeNA3連戦すべてにフル出場し、投手陣をけん引した。「ピンチでも自分のイメージどおりに配球できたので、それが成功という結果になった」と納得顔。後半戦に向けて「5割に持って来られたのはうれしく思うし、これからのスタートという気持ちで後半の開幕を迎えたいです」と笑顔だった。

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