超遅~いボールで松山を盛り上げた。全パの日本ハム伊藤大海投手(24)が8回に登板。全セ先頭の広島坂倉への初球、山なりの球はあまりに遅くて計測不能だった。タイミングを合わされながらも右飛に打ち取り、観衆をどよめかせた。「いい角度で上がったので『あれっ』と思ったんですけど、なんとか味方してくれました」と、してやったりの顔を見せた。

初球からいくと決めていた。シーズン中も投げたことがある80キロ台のスローカーブ。「ネットの反応もいい。今、自分のパフォーマンスでできること」と計画を温めていた。次打者の阪神佐藤輝は一転、全球直球勝負。この日最速150キロで見逃し三振に仕留めた。そして、3人目の中日ビシエドには再び遅球攻撃。初球は山なり過ぎて、中継のテレビ画面から消えたほど。「画面から1回、消えるくらいがいい」と話していたとおりになった。3球続け、左飛に打ち取った。

初回にはロッテ佐々木朗が球宴日本人最速タイの162キロを出していた。「佐々木君の160キロ超えの時のあれ(歓声)には及ばないですけど、ちょっとは聞こえたので良かった」とニヤリ。伊藤らしく、お祭りを楽しんだ。【古川真弥】

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