春、全国制覇を果たした亜大が2日、東京都・日の出町のキャンパスで「新雨天練習場・新ブルペン・新トレーニングセンター」の竣工(しゅんこう)式を行い、施設を公開した。

昨年から、日の出キャンパスの大規模な開発工事が行われており、昨年4月の第1期「新日の出寮」に続き、第2期は総工費約20億円をかけた「新雨天練習場・新ブルペン・新トレーニングセンター」が完成した。

この施設は、硬式野球部のみならず、他の運動部、また秋からは町民にも開放し、広く活用する予定だ。新雨天練習場は、野球の内野ダイヤモンドがスッポリ入る50メートル×50メートルの大きさに、フットサルコートも2面取れる多目的施設。しかも冷暖房完備だ。隣接する屋根付き新ブルペンは5人が投球練習できるスペースが確保されている。

新トレーニングセンターには60台近い機器がそろい、中にはオリンピック選手が使用する同じ機械も並ぶ。低酸素トレーニングルームも完備。さらに、屋上にはバーベキューができるスペースもあり。選手、OBはもちろん、町民も使用できるコミュニケーションの場となりそうだ。

地元に根差した大学として、町民と施設を共有し、共にスポーツを楽しんでいく環境ができあがった。生田勉監督(55)は「亜大がが中心となり、町と仲良くスポーツ振興をはかり、いろいろな角度から見てもらいたい。これは新しい試み。今までやったことのないことにチャレンジをしていきたい」と話した。

野球部は春季リーグ戦で優勝を果たし、大学野球選手権では日本一に輝いた。主将の田中幹也内野手(4年)は「建設中から、めちゃくちゃ楽しみでした。これからはすばらしい環境でいつでも練習ができる。しっかり力をつけていきたい」と期待した。

これからは「第3期」工事に入り、観覧席付きテニスコート、日の出キャンパス敷地の外周を大きく取ったランニングコースの建築を計画。亜大スポーツ競技、全般の強化を図る。【保坂淑子】