今季スタメン出場56試合のうち、54試合で1番を務めている広島野間峻祥外野手(29)が改めて、リードオフマンの重要性を説いた。前カードの巨人3連戦では13打席で1安打しか放てず、チームも1勝2敗と負け越しを喫した。秋山、マクブルーム、西川と充実したクリーンアップに好機をつなぐため、1番打者に注がれる期待は大きい。

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野間の好不調がチームの勝敗のカギを握っている。前カードの巨人3連戦(東京ドーム)では3戦で1安打。四球も含めて13打席で2度しか出塁できなかった。1勝2敗でカード負け越しとなった14日の試合後「やっぱり1番打者が仕事しないと厳しいってところじゃないですか…」と自身の責任を痛感した。

結果が出なかった要因は「受けになった」と分析する。右前打を放った打席以外はすべて1球目のストライクを見逃し。「全体的に考えすぎて、積極的にいけなかった。思っているような攻め方を(打席で)できていないので、開き直って積極的にいければ」と、巨人戦の反省を胸に、大胆なアプローチも視野に入れる。

チームは3番秋山、4番マクブルーム、5番西川と、クリーンアップには好打者がそろっている。「いかに走者が出た場面で回せるかが大事になってくる」と1番打者の役割は大きい。「龍馬(西川)も(下半身コンディション不良から)帰ってきて良い打者がうしろにそろっている。なんとか塁に出てクリーンアップに回せるかどうかで変わってくる」。得点機の演出をする切り込み隊長として、出塁に重きを置く。

2位DeNAから5位広島までは3・5ゲーム差。混戦状態が続いている。16日からは最下位中日を本拠地に迎え入れる。前回対戦では3連敗を喫した相手。たたいておきたい時期だが「相手は関係なく、1つずつやっていくだけ」ときっぱり。既定打席には80打席強足りないが、打率は3割1分7厘と数字は残している。さらに野間が複数安打を放てば16勝7敗。リードオフマンの快音が、チームの上昇には必要不可欠だ。【前山慎治】

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