阪神は自身9連勝中だった青柳晃洋投手(28)でも負の連鎖を止められず、今季2度目の7連敗で5位に転落した。借金は4に膨らみ、首位ヤクルトとのゲーム差が11に広がった。

青柳は試合前時点では神宮球場で2戦連続完封勝利中。今季だけでチームの連敗を4度も止めていた。この日も「連敗ストッパー」として期待が大きかったが、まさかの形で早期降板を余儀なくされた。

0-0の2回、先頭打者の4番村上を四球で歩かせると、5番宮本の投前犠打を一塁へ悪送球。さらに無死一、二塁、6番中村の犠打で一塁手のアデルリン・ロドリゲス内野手(30)が三塁封殺を狙うも、これが野選となって無死満塁。7番丸山の遊ゴロの間に先制点を許すと、8番長岡にも右前適時打を浴びた。

ヤクルト戦では28イニングぶりの失点を喫した青柳。3回には4番村上の中前適時打、6番中村の中犠飛でさらに2失点。今季ワーストタイの4失点(自責3)を喫し、今季最短の4回で降板した。自身10連勝を逃し、5月6日中日戦以来の黒星となる2敗目(12勝)を喫した。

打線は佐藤輝明内野手(23)を5月6日中日戦以来102日ぶりに4番から外し、6番で起用。佐藤輝は4回に中越え三塁打を放つなど8月初のマルチ安打を記録した。4点を追う6回、3番糸原健斗内野手(29)が3号左越えソロ。ただ、2回2死一、三塁、4回2死三塁、8回無死一、二塁の好機を生かせなかった。

4点を追う9回は1番島田海吏外野手(26)の中前適時打と適時暴投で2点差に迫ったが、最後は2死二、三塁で3番糸原が右飛に倒れた。守備陣はこれで10試合連続失策。00年6月7日巨人戦から21日広島戦までの11試合連続失策以来、21年ぶりの10試合以上連続失策となった。

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