「獅子キラー」がまさかの大炎上だ。ソフトバンク東浜巨投手(32)が、得意としていた西武打線に捕まり6回を自己ワーストの7失点。首位西武との3連戦に負け越し、ゲーム差は2・5に広がった。藤本博史監督(58)は「初回の5点は痛いよね。痛いというか、重たいよね。野球の流れというのをしっかり考えてもらわないと」。ベンチからバスの駐車場へと続く、長い階段の足取りも重かった。

東浜は2点のリードをもらった初回、オグレディに右越え3ランを打たれるなど一挙5失点し「試合開始早々に、試合を壊してしまった。チームに申し訳ないです」。ここで早くも試合の大勢は決した。

その後も、先発ローテーションの柱として懸命に腕を振った。だが2回には源田の適時打で1失点。4回には外崎の犠飛で、自己ワーストとなる7点目を与えた。5月11日の対戦でノーヒットノーランを記録するなど、今季の過去4試合では計27回2/3を投げて1失点、対戦防御率0・33と抜群の相性を誇っていた相手に、返り討ちにされた。

「今日の試合は全員を使ってでも勝ちに行く」と必勝を期していた藤本監督だったが、思わぬ序盤からの劣勢でなすすべなし。西武との対戦成績はここまで9勝7敗1分けと白星が先行してはいるが、後半戦に入り、2カード連続の負け越しとなった。逆転Vへは避けては通れない相手と、直接対決は残り8試合。次こそやり返す。【山本大地】

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