阪神先発の藤浪晋太郎投手(28)が7回6安打無四球1失点と好投し、今季6度目の先発で初勝利を挙げた。失点は6回に丸に許したソロ本塁打のみにとどめ、昨年6月13日以来433日ぶり、先発では同4月16日以来491日ぶりに勝ち星を挙げた。藤浪の巨人戦白星は16年4月5日以来、実に6年4カ月ぶりとなった。

8月に1軍先発復帰後は3試合で20回1/3を投げ4失点、防御率1・77と安定感抜群。チームを3連勝に導き、試合後は場内でヒーローインタビューに答えた。開幕投手を務めた投手がチーム114試合目でのシーズン初勝利は、球団最遅の記録となった。

藤浪のヒーローインタビューでの一問一答は以下の通り。

 ◇   ◇   ◇

-ファンも待ち望んでいた今季初勝利

「率直に勝てて良かったですし、そうですね、野手にも点数取ってもらって楽に投げさせてもらったんで。え~、とにかく1つ、なかなかつかなかったので、1つ(勝利が)ついてよかったです」

-前日西勇がいい流れをつくった

「昨日、西さんがね、ピシャッと抑えてくれたので、チームもいい流れでしたし勢いに乗って、あまり深く考えずに投げようと思っていました」

-前回もいい内容。今回も無四球

「まあそうですね、安定しているといえば安定しているので、調子自体はよくなかったんですけどね、なんとか粘って、梅野さんのリードにも助けられながら、うまく投げられたと思います」

-序盤から頼もしい打線の援護もあった

「やっぱりね、点数とってもらって楽な展開で投げさせてもらえたので、それがいい結果につながったんじゃないかなと思います」

-自身は巨人戦は16年以来、6年ぶり勝利

「あまり数字、そのへんは気にしてなかったけど、ジャイアンツには前回打たれていましたし、なんとか抑えることができてよかったと思います」

-チームは2年連続巨人戦勝ち越しが決定

「今知ったんですけど、やっぱりね、ジャイアンツっていう強いチームに勝ってってこそだと思うので、タイガースファンの方は喜んでくれると思いますし、ジャイアンツに勝てば。え~、もっともっと自分自身、しっかり勝てるように頑張りたいなと思います」

-チームは3連勝。あすへのひとこと

「明日はね、才木が投げるんですけども、しっかり投げてくれると思うので、みなさん期待しててください。明日もチーム勝ってくれると思います。応援よろしくお願いします!」

(以下はヒーローインタビュー後の囲み取材での一問一答)

-感情はホッした感じか

「そうですね。勝ちがついて良かったかなと思います(照れ笑い)」

-今年もコロナ感染だったり、好投しても勝ちがつかなかったり、我慢の時期が続いた。平常心でいられたか

「そうですね。メンタル的に波があることもなく、いいシーズン、ファームでも自分のやるべきことをと思って、いいモチベーションでやれていた。いいシーズンを過ごせているのかなと個人的には思います」

-メカニックもキャンプからいいモノをキープ

「安定感があると自分でも思います。そのあたりの不安が、ないことはないですけど少ないので。常にいい状態でマウンドに上がれていますし、練習も含めていい準備ができているのかなと思います」

-巨人に全然勝てていなかった

「そうですね。意外というか、そんなに勝っていないんだと思いました。全然知らなかったです。全然気にしていなかったんで、今日知ったぐらいなんですけど、久しぶりに勝ちがつくかつかないかで全然違うんで。相手の印象も違うと思うので」

-2戦連続無四死球

「安定していると見てもらえると思う。ファンの方にも首脳陣にも。1つ自分がよく評価されがちなところではある。いい数字かなと思います」

-先発での白星

「やっぱりいいですね。先発で勝つのが自分の中で一番いいし、心地いいというか。その瞬間が本当に久々だったので。いい1日、いい試合だったと思います」

-好投を続けていきたい

「そうですね。やっぱり継続することが大事。今日はもう試合が終わった。今日1日だけ余韻に浸って、明日から切り替えて来週の試合に備えられたらと思います」

-登板前に上半身と下半身のタイミングがいいと

「今日はゲームを通してタイミングはあまり、めちゃくちゃいいわけではなかったけど、その中で微修正を加えながら、なんとか試合をつくれた。そのへんは評価してもいいかなと思います」

-開幕直後はタイミングに悩まれていた時期も。良くなったきっかけは

「専門的な話をすると、いろいろあるんですけど。一番これっていうのはないですけど、複合して、ですかね」