今季限りでの現役引退が発表された中日福留孝介外野手(45)が8日、名古屋市のバンテリンドーム内で会見を開いた。

今後は未定と強調したが、注目される指導者への思いもかいま見せた。

「まだそういうこと(指導者)も一切何も考えていない。とりあえず1度、ゆっくりしたい思いもある。おいおい考えます。これだけ(球界に)お世話になったので、自分のできること、自分を必要としていただけるなら少しでもやっていけたらと思っています」と前向きに語った。

野球に向き合う姿勢は、後輩への影響力も大きかった。

後輩への期待を聞かれると「もっともっと、とは思っています。早い、遅いはあるが、ユニホームを脱いでから後悔するより、あのときやっておけばよかったと思うことのないようにやってくれたらと思う。勝っていくことで選手が成長していくのは間違いない。どんどん経験するために自分に満足せずやっていってほしい。みんな本当に頑張ってほしいと思っている」とエールを送った。

◆福留孝介(ふくどめ・こうすけ)1977年(昭52)4月26日生まれ、鹿児島県出身。PL学園、日本生命を経て、98年ドラフト1位で中日入団。02、06年首位打者。08年から米大リーグに挑戦し、カブスなどを経て13年に阪神で国内復帰。21年から中日でプレー。06年MVP、ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞5度。06、09年WBC出場。03、16年にサイクル安打。16年に日米通算2000安打を達成。182センチ、90キロ。右投げ左打ち。