阪神が首位ヤクルトを連倒して11日ぶりに単独3位に浮上し、クライマックスシリーズ(CS)進出に大きく前進した。

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タイトル譲らん!阪神湯浅京己(23)が貫禄の1回3人斬りで、42ホールド目を手にした。1点リードの8回に登板。先頭の代打川端を直球で一ゴロに打ち取ると、赤羽は高め直球で右飛。最後は山崎を外角フォークで遊ゴロに仕留め、岩崎に0のバトンをつないだ。

圧巻の27試合連続無失点で、ホールドポイントは中日ロドリゲスに並ぶリーグトップの44個。残りは中日の方が2試合多いが「タイトルよりもチームの勝利の方が優先だと思っているので、任せられた場所でしっかり自分のやるべきことをやるだけだなと思っています」と冷静にコメント。「CS行くつもりでずっとやってますし、残り1試合どうなるか分からないけど、全員で力合わせて勝ちにいきたいと思います」。有終のホールド締めを目指す。

○…ケラーが1回無安打無失点で封じ、3勝目を挙げた。1-1の7回に登板。ギブレハンと長岡を空振り三振とし、最後は古賀を右飛で3者凡退。直後の攻撃でチームが勝ち越したため、3勝目を手にした。「みんないい投球でつないでくれたので、勢いそのままで投げることができました。自分が投げたあとに得点が生まれることは最高ですね」と会心の表情だった。

○…伊藤将の2年連続2桁勝利は絶望となった。5回まで球威も制球も光り無失点。6回2死三塁も、奥村を投前に詰まらせたが一塁に悪送球し、同点にされた。続く村上を申告敬遠したところで降板。「来年2桁勝てるようにつなげていきたい」とくちびるをかんだ。矢野監督は「将司の10勝は俺も気にしている。でも一番は、チームの勝ちが最優先するところ」と鬼采配に理解を求めた。

▽阪神岩崎(1点リードの9回に登板し、3人斬りで28セーブ)「よかったです。あと一つ頑張ります」

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