西武十亀剣投手(34)が9月30日、埼玉・所沢市内の球団事務所で会見し、現役引退を発表した。11年間の現役生活に幕を閉じる右腕は、21番のユニホーム姿で登壇。「このままではライオンズの戦力になれないなと感じてしまった。もうこの世界にいてはいけないと考え、こういう結論に至りました」。今季は5月30日に登録抹消されてからは2軍暮らしが続き、12試合の登板にとどまった。

先発、中継ぎ、抑えとチーム方針によって柔軟に役割を全うしてきた。昨季は松坂大輔氏の引退試合で、先頭四球後の2人目から登板。「このランナーをかえしてしまったら、松坂さんの防御率がとんでもないことになる。一番つらい登板でした」と振り返るものいい思い出だ。

球団にとって栄光の21番を背負った。「東尾さんには毎年『背番号が泣いているぞ』とハッパをかけられた。11年間も着けさせてもらい、良かった」。今季最終戦の2日の日本ハム戦でベンチ入り予定。最後のユニホーム姿を飾る。

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