上原浩治氏が16日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。日本シリーズ進出を決めたヤクルトとオリックスについて語った。

ゲスト出演したソフトバンク元監督の工藤公康氏は、パ・リーグのクライマックスを振り返り、「第1戦の(オリックスの)山本くんのピッチングは、いくらソフトバンク打線が強力といっても、打つことが出来なかったかなと思う。あれで負けたことでオリックスに勢いがでた。何回か対戦したが本当に素晴らしい球を投げます」と語った。上原氏は「(山本とソフトバンク千賀)お互いのエースがきちっと勝った。やっぱりアドバンテージが効きましたね。それがなければ、チャンスがあったのかなと思う」とコメントした。

セ・リーグについて工藤氏は「(ヤクルトは)余裕では戦ってはないと思うが、意外と期間が空くと受けてしまいがちだが、そういう素振りはなく、10日間も空いたにもかかわらず、打撃の調子も変わってなくて逆に上がっていたので、そのへんの去年勝った(自信)というのがある。モチベーションが違ったのかなと思う」と述べた。上原氏は「最終戦は(阪神の)自滅だと思う、内野安打で5点というのは。打線も3点以上とっていない。いくらピッチャーが弱くても打線が打たないと。点取りゲームですから。打線が弱かったかなと思う」と語った。

日本シリーズについては工藤氏は「どうですかね。打線的にはヤクルトがよく打っている所があるので、あとオリックスはピッチャーがいいので、オリックスのピッチャー対ヤクルトの打線というところになるんじゃないかなと。山本さん、そこが抑えるところが、オリックスが日本一になる条件かなと思う」と予想した。上原氏も「そのとおりですね。ピッチャーのオリックス、打線のヤクルトだと思います。あと主砲ですよね。村上選手や吉田選手、そこが間違いなく警戒されると思うので、その前後のバッターだと思います」と予測した。

ヤクルトは14日の阪神とのクライマックス(CS)ファイナルステージ第3戦で村上宗隆内野手(22)の投手内野安打が阪神浜地の悪送球を誘い、走者一掃で3点を奪い逆転勝利、昨年に続く不敗で突破を果たした。

オリックスも15日のソフトバンクとの第4戦で主砲吉田正尚の特大弾&劇的サヨナラ打で勝利し、2年連続進出を決めた。

日本シリーズは22日に開幕する。