平田勝男監督(63)率いる阪神2軍は2年連続の「日本一」とはならなかった。2年ぶりにイースタン・リーグ制覇を果たした楽天との頂上決戦は、先発桐敷が3回につかまり、まさかの5失点KO。その後もリリーフ陣が3点を追加されて完敗した。

それでも大きな収穫があった。ドラフト4位ルーキー前川右京外野手(19)が未来につながる1号ソロを放った。7点ビハインドの6回2死。カウント0-1から楽天先発松井友の低めの変化球をとらえ、右翼席へ運んだ。「その前の2打席がダメだったんですけど、軌道はイメージできていました。甘く入ったところを一発で仕留めることができてうれしい」。上半身のコンディション不良により全力でプレーできない日々を乗り越え、今季最後の公式戦で片りんを見せた。

チームは10日開幕のみやざきフェニックス・リーグで引き続き鍛錬する。平田2軍監督は「前川も見事。今日の負けは俺と三木監督との差。それだけの話。負けていろいろ覚えて、何が足りないかをよくわかったと思う。その辺を修正していけばいい」。のびしろたっぷりの若手の成長に期待を寄せた。【三宅ひとみ】

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