「2022 JERA クライマックスシリーズ セ」ファーストステージ第1戦のDeNA戦(横浜)で、阪神矢野燿大監督(53)が勝負手を打った。2点リードの8回にレギュラーシーズンの守護神・岩崎優投手(31)をマウンドへ。2死一、二塁のピンチが残ると「8回の男」だった湯浅京己投手(23)を投入。湯浅は度胸満点の回またぎ火消しを果たし、逃げ切った。CSファーストSで初戦を取れば突破率は84%。息詰まる投手戦を制し、ファイナルステージ進出へ王手をかけた。

▼レギュラーシーズン3位の阪神が2位DeNAに対して初戦を取った。プレーオフ、CSのファーストSで初戦に勝った31チームのうち26チームがファーストSを突破。初戦を取れば突破確率は84%と数字上は有利な状況だ。

▼湯浅が8回2死から9回まで投げて初セーブ。プレーオフ、CSでイニングをまたいでセーブを挙げたのは、19年ファイナルS第2戦森(ソフトバンク)以来で、阪神では14年ファイナルS第3戦呉昇桓、19年1S第3戦藤川に次いで3人目。また、湯浅は公式戦で1度もセーブなし。通算0セーブの投手がCSでセーブを挙げたのは、16年ファイナルS第5戦の大谷(日本ハム)以来4人目。