西武は11日、20日に行われるドラフト会議で早大・蛭間拓哉外野手(4年)の1位指名を公表した。

東京6大学野球で12本塁打。3拍子そろう左のスラッガーで、渡辺久信GM(57)は「ライオンズの1つのウイークポイントに当てはまる選手」と、今季固定できなかった外野の即戦力として期待。「広角に打てる。右も左もしっかりとしたスイングで、強い打球を打てるのが魅力。肩、足も高い能力を持っている。主力を貼れる選手。オールラウンダーだと思う」と説明した。

取り組む姿勢も1位で欲しくなる魅力だった。「常に全力疾走、全力プレーをする選手」。小学校時代はライオンズジュニアにも選ばれていた。高校、大学でいずれも日本代表入り。高校時代から才能に注目をしていた。「将来的には侍に入れるぐらいの選手」と潜在能力にも太鼓判だ。

昨年も隅田を1位で公言し、4球団競合の末に獲得。誠意と験担ぎ含め、2年連続での公表に至った。再び競合となれば、運命のくじを引くのは…。「決めていないですけど、普通にいったら、あの人じゃないですか」とニヤリ。昨秋に運を残すべく、「当たりくじを引かない」練習までしていた飯田球団本部長。そのゴッドハンドに託すことになりそうだ。【上田悠太】

◆蛭間拓哉(ひるま・たくや)2000年(平12)9月8日生まれ、群馬県出身。相生小6年時に西武ライオンズジュニアでプレー。浦和学院では主将として渡辺勇太朗(現西武)らと3年夏の甲子園に出場し、ベスト8。2回戦の仙台育英戦で本塁打を放った。U18アジア選手権3位。東京6大学リーグでは3年春に外野手でベストナイン。今年7月のハーレム・ベースボール・ウイークで大学日本代表。リーグ通算62試合で打率2割6分、12本塁打、36打点。177センチ、87キロ。左投げ左打ち。

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