先発ローテーション再奪取を狙うソフトバンク大関友久投手(24)が18日、早くも来季に向けて始動した。クライマックスシリーズで敗退してから3日、自転車でペイペイドームを訪れ約2時間トレーニング。「来年、先発で頭(開幕)から。しっかり1年間回れるように。力もそうですし、体力的なところも冬のうちから鍛えていきたい」と気合十分に話した。

3年目だった今季は開幕からローテーションに定着し、前半戦だけで6勝を挙げた。だが8月に左精巣の腫瘍摘出手術を受けることになり、思わぬ形で戦列を離れた。その後は懸命なリハビリで早期復帰。シーズン最終盤に中継ぎとして1軍昇格すると、CSでもチーム6試合中4試合に登板した。「体は全然元気です。病気のことは心配なくできている。それが何よりです」と、身体面での不安はなくなった。

病魔に襲われる不運はあったものの、十分に存在感をアピールしたシーズンになった。だが「前半戦でも、勝てる試合は何試合もありましたし、自分の中では満足したものではなかった」と慢心はない。さらなるレベルアップへ、11月に予定される秋季キャンプにもフル参加する予定だ。

今春キャンプでも誰よりも投げ込んだストイックな左腕は「投げるというのは大切なことなので、あまり減らさずに。数もそうですし、球の質、威力を上げていくことをしっかりやりたい」と、貪欲に投げ込むつもりだ。【山本大地】

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧