楽天は22日、釜田佳直投手(28)、寺岡寛治投手(29)、渡辺佑樹投手(26)、内田靖人内野手(27)、岩見政暉外野手(28)の5選手に、来季の契約を結ばない旨を伝えたと発表した。寺岡、岩見はトライアウトを受験する予定。

11年ドラフト2位で金沢(石川)から入団した釜田は1年目の12年に7勝挙げたが、14年にはトミー・ジョン手術を経験。16年には7勝を挙げるも、20年以降は未勝利で、今季は2試合の登板だった。

「1年目から1軍でたくさん試合で投げさせていただき、プロ野球選手としていいスタートを切れたというのは、すごくいい思い出として残っています。2年目以降、けがや手術でなかなか思うようにプレーできないもどかしさが続いたプロ野球生活だったと思います。いろいろな方に支えてもらい、また1軍のマウンドに戻るんだという強い気持ちでリハビリもやってこれましたし、そういう姿を少なかったですがお世話になった方々に見せることができてよかったです。トライアウトは受けない方向で考えていますが、現役も含めて今後のことに関しては家族としっかり話をして決めたいと思います」

内田は13年ドラフト2位で常総学院(茨城)から入団。18年に12本塁打をマークするなど、プロ通算20本塁打を記録した。

「9年間ではありましたが、いろいろな経験をさせていただいて感謝しています。1軍で2桁本塁打を打てた年もありましたが、期待に応えられるような成績を残すことができませんでした。それでも支えていただいたチームの皆さんやファンの皆さんには感謝の思いしかありません。トライアウトを受けるかどうかはまだわかりませんが現役にはこだわりたいと思いますので、しっかり練習を続けたいと思います。9年間本当にありがとうございました」

右の長距離砲として期待された岩見は17年ドラフト2位で慶大から入団。今季は1軍出場3試合に終わるなど、プロ通算1本塁打だった。

「細かい思い出はたくさんありますが、プロ初ヒット、プロ初ホームランは一番うれしかったですね。たった1本しか打てませんでしたが、打った後、ベンチで(渡辺)直人さんに抱きついたのは鮮明に覚えていますし、いまだに思い出すとふわふわします。1年目が終わった時点でもっと早く戦力外になるだろうと感じるくらいすごい世界にきたなと思っていたなかで、いろいろな人がいてくださって5年も野球をやらせてもらえたのかなと感じていますし、監督、コーチ、チームの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。トライアウトは受ける方向で考えていますし、体もけが1つなく元気なので現役にこだわって練習は続けたいと思います」

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