復調へ大谷トレ挑戦。広島九里亜蓮投手(31)が秋季キャンプ参加組がキャンプ地宮崎・日南市に移動した7日、マツダスタジアムで汗を流した。12月下旬からは約1カ月間、米国で自主トレを行うことを決めた。エンゼルス大谷らが活用する、米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」にて動作解析などを用いた練習法を取り入れる。「全部がガラッと変わってもいいくらいの気持ちで行く。投げる感覚から全部変えるつもりはないけど、自分に合うものは取り入れていきたい」。最先端のトレーニング施設でより多くのものを吸収する覚悟だ。

今季開幕前に施設関係者と知り合い、シーズン中は投球動画を送り、リモートでやりとりを続けてきた。「もっと自分を知りたい。解析してもらったことが今までないので、いろんな発見ができると思う」。あくなき探求心が3年ぶりの米国自主トレに駆り立てた。

今季は防御率3・33、奪三振数121と前年を上回る成績もあったが、昨季の13勝から6勝と勝ち星が伸びなかった。シーズン終盤には中継ぎ起用されたこともあった。「1点でも2点でも少なく抑えればチームが負ける確率は低くなる。そういう投球をしたい」。先発ローテを死守するだけでなく、再び柱として存在感を示さなければいけない。「来年10年目のシーズンになる。自分の勉強も兼ねてやっていければ。向かって行く投球スタイルは変わらないですけど、自分がもっと良くなっていかないと」。秋季キャンプは免除となった立場に甘えてはいない。危機感を持って、9年目のオフを過ごしていく。【前原淳】

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