立大が代打・鈴木唯斗外野手(1年=東邦)のサヨナラ打で勝利を挙げた。ブロック戦2連勝とし、首位通過。10日の決勝戦進出が決まった。

1点を追う9回に連打で同点に追いついた。さらに1死一、二塁で、鈴木唯が2ストライクと追い込まれてから外角直球を引っ張って右翼線を破るサヨナラ適時打を放った。公式戦では初のサヨナラ打で「経験がないので、どこまで走ったらいいのか分からなくて、二塁ベースまで走ってしまいました」と苦笑い。ベンチから飛び出したチームメートを見て「気持ちよかったです」と振り返った。

イメージ通りの打球が飛んだ。今秋リーグ戦の9月21日法大戦で、延長戦の末に吉岡広貴外野手(4年=広陵)が右前へサヨナラ適時打を放った。その試合でベンチ入りしていた鈴木唯は「吉岡さんがサヨナラタイムリーを打ったのを覚えていて、こういう場面で結果を出さないといけないと思った。吉岡さんのおかげで、強い気持ちが持てました」と同じ右方向への打球で試合を決めた。

同じ右翼手のポジションの吉岡は、寮でよく話す仲。リーグ戦終了後には「とにかく頑張れよ」とフットガードをもらった。「リーグ戦で使いたい。尊敬する先輩の後に、ライトを引き継ぐことができれば」と目標を掲げた。