阪神大山悠輔内野手(27)が6日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約更改に臨み、3000万円アップの1億3000万円でサインした。

「しんどかったですね。最初の勝てない時期から始まって、オールスターくらいで5割に戻ったけどコロナもあり、しんどい、大変なシーズンでしたけど、3位でなんとか終われた。あらためて勝つことの難しさ、うれしさ、大変さを実感したシーズンだと思います」と1年を振り返った。

プロ6年目の今年は124試合に出場し439打数117安打、打率2割6分7厘、23本塁打。87打点はリーグ2位タイでキャリアハイの数字だった。「もっとできると思うし、もっとやらないといけないと思ってる。キャリアハイだけどもっとできたと思う」と慢心はない。

6月3日の日本ハム戦(甲子園)では3本塁打。球団生え抜きでは鳥谷敬以来の5年連続2桁本塁打を決めた。7月3日中日戦(バンテリンドーム)では球団日本人4番目のスピードで通算100号に到達。記録だけでなく、記憶に残る勝負強い一打でチームをけん引してきた。

昨年12月に結婚。夫人とともに戦う初めてのシーズンでもあった。「今年1年は、自分1人ではないシーズンだった。1年間支えてもらったので、感謝の気持ちを奥さんにしっかり伝えたいと思います」。ポジティブな言葉に支えられたといい「そういう意味ではすごく助けてもらってる。家族サービスというか、そういうのもしたい」と話した。

来季は岡田彰布監督(65)が一塁での固定起用の方針を明言済み。一塁守備について「ボールに絡む回数がすごく多い。ショートバウンドもそうたけど、捕るか捕らないかで勝利に直結してくる。ピッチャーに近いポジションではあるので、声掛け、間の取り方、もうちょっとやっていかないといけない」と引き締めた。(金額は推定)