「現役ドラフト」が9日午後1時より行われる。出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化する制度で、日本野球機構(NPB)とプロ野球選手会の数年にわたる話し合いの末、今オフからの導入が決まった。各球団、必ず1人は出て、1人は入る仕組み。結果は同日中にも発表されるが、果たしてどのような制度なのか。

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現役ドラフトの実際の流れをシミュレーションした(※イラスト参照)。分かりやすくするため、簡易的に6球団としている。

(1)他球団から集めた獲得希望選手の総数順に暫定指名順位が決定。1位となったBは予備指名通りA<1>を指名。

(2)指名順は選手を指名されたAに移る。Aは予備指名通りB<1>を指名。

(3)Bは既に指名を終えているため、残った4球団のうち暫定指名順位最上位のDに指名順が移る。Dが予備指名した選手の所属球団Bは既に指名されているため、残ったC、E、Fから選ぶ。そこでDはC<1>を指名。

(4)指名順はCへ。Cは同様に予備指名した選手は指名できず、E<1>を指名。

(5)指名順はEへ。予備指名通りならD<2>の指名となるが、最後から2番目の球団(実際は11番目の球団)は自動的に指名順最後の球団(同12番目)から指名。そこでF<1>を指名。

(6)Fは残ったDから予備指名通り<1>を指名。