オフの自己投資で球速アップを図る。日本ハム吉田輝星投手(21)が、エンゼルス大谷愛用のドライブライン・ベースボール社製のトレーニング用品を購入した。シーズン中は一式を詰め込んだスーツケース片手に球場を歩く姿が見られそうだ。“大谷流”のトレーニングも取り入れ、最速152キロの球速をさらに高めて来季の大ブレークを誓う。

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千葉・鎌ケ谷で行った自主トレで、吉田がドライブライン社製の色によって重さが変わるプライオボールを使ってトレーニングに励む姿が見られた。重さによって変わるリリースの感覚を確認していた様子。自主トレ後にスーツケースの中身を見せながら、解説した。「重いものから軽いものに、どんどん腕が振れるようにならしていく。重い球から軽い球を投げた時って、軽すぎてすぽんっていくんですけど。そういう感覚的な練習になると思います」。

今オフ、ほぼ倍増の来季年俸2000万円で契約更改し、増額分を球速アップに投資すると宣言していた。早くもプライオボールなど総額約10万円のトレーニング用品を購入。プライオボールはエンゼルス大谷も採用したことでも知られる。吉田は一式をスーツケースに詰め込み、シーズン中も持ち歩く。試合前の練習時にはグラウンドをスーツケースを引きながら歩き回るつもりだ。「来年、センターにこうやってごろごろって持っていきます」と笑みをこぼしながら語った。

持ち歩くためのスーツケースもお気に入りだ。「ミズノの人からもらったんです。写真撮ってくださいよ」と声を弾ませる。ミズノから提供を受けた特注品で、背番号18の刺しゅうが入っている。今季はシーズンを通して1軍に定着。自己最多の51試合に登板するなど成長を感じさせるシーズンだった。オフで敢行した“大谷流”の自己投資を来季に向けたさらなるレベルアップにつなげる。【石井翔太】

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