今オフに中日から戦力外通告を受けた平田良介外野手(34)が28日、自身のSNSを通じて引退を発表した。「平田良介は引退することを決意致しました。34歳という年齢。まだできるという自負。たくさんの葛藤がありました。今後についてはまだ模索中です。来年からは社会人のルーキーとして、頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします」と公表。

10月4日に中日から戦力外通告を受けた平田は、トライアウトを受けずにNPB11球団へ移籍して現役を続行しようと、道を模索。来年開幕まで他球団からのオファーを待つ方向でも検討していたが、「次のステップに進もうと考えた。野球に携わる仕事をしていきたい」と話し、17年の現役生活に別れを告げることを決断した。

平田は20日に、地元ラジオ局へ、戦力外通告後に初の生出演。「(今後は)全く決まっていない。現役続行を希望して、いつでも(打診を)受けられるように準備するだけと考えている。浪人はしない」と、社会人、独立リーグからのオファーを断り、NPBでの現役続行への意欲も口にしていた。

平田は、大阪桐蔭から05年の高校生ドラフトで中日に1巡目指名され入団。今季は岡林の台頭などもあり、51試合出場で、打率2割、1本塁打、10打点。10月4日に球団から戦力外を通告されていた。

中日一筋17年間で通算成績は1227試合出場で打率2割6分8厘、1046安打、105本塁打、484打点。11年には球団史上初の2試合連続サヨナラ本塁打を放ち、18年には史上68人目のサイクル安打も決めたスラッガーがユニホームを脱いだ。

 

◆平田良介(ひらた・りょうすけ)1988年(昭63)3月23日、大阪府生まれ。小学1年生から野球を始め、中学時代は硬式のボーイズリーグ「大阪北」「大阪都島」に所属。大阪桐蔭に進学し、3年時の夏の甲子園ではPL学園・清原和博以来1試合3本塁打を記録。05年高校生ドラフト1巡目で中日に入団。通算1227試合出場し、打率2割6分8厘、1046安打、105本塁打、484打点。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞1回受賞。177センチ、92キロ。右投げ右打ち。