ロッテ育成2位の白浜快起投手(18=飯塚)が27日、ZOZOマリンの大声援の前でマウンドに立つための準備の1年にすることを誓った。

沖縄・石垣島のキャンプ地先乗り組での合同自主トレ後に取材に応じ、「声援がすごくて(ロッテファンは)日本一だと思っているので、その中でやってみたいです」。

この日は来春の選抜高校野球(3月18日開幕、甲子園)の出場36校が発表された。自身にとっても甲子園に出場出来なかった悔しさを、あらためて思い出す1日でもあった。「高校野球をしている時はプロに行くことより甲子園と思ってやっていた。プロは大学、社会人からでも行けるので。甲子園は高校3年間でしか行けない。今でも憎みとかはないですけれど、僕も(甲子園で)やってみたかった」と思いをはせた。

兄は山口・早鞆高で甲子園出場を経験している。「お兄ちゃんからも『自分がうまくなったように感じるすごい場所だよ』って聞いていたので1回は経験したかった。でも行きたい理由は場所でなく、大歓声の中で投げてみたい気持ちが一番。プロで1軍に上がれば大歓声の中で経験出来ると思う。ロッテに入っても気持ちは変わらない」。白浜コールなどを夢見て、初めてのキャンプに臨むつもりだ。

身長192センチの長身右腕から繰り出す最速146キロの直球が最大の武器だ。さらに力強さを磨くため、増量中。今月8日の入寮時は87キロだったが、浦和の寮での食事では毎食の白米の量を300グラムから600グラム(約2合)まで摂取出来るようになった。現在は3キロ増の90キロで石垣島入り。「この1年は体づくりがメインで、成長の年にしたい。1年間通じて95キロにいけたらいい。体幹もまだまだなので、強くしていきたい」。パワーアップした強靱(きょうじん)な体で、まずは支配下登録を勝ち取るつもりだ。本拠ZOZOマリンでは、真っ白なユニホームに着た大勢のファンが待っている。【鎌田直秀】

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