「入来兄」が急逝した。ヤクルトは11日、球団OBの入来智氏が10日夜に宮崎・都城市内で交通事故に遭い、死去したと発表した。55歳だった。

入来氏は鹿児島実から三菱自動車水島を経て、89年ドラフト6位で近鉄入り。広島、近鉄、巨人、ヤクルトと渡り歩き、NPB通算12年で35勝(30敗)2セーブを挙げた。巨人時代には、実弟のオリックス入来祐作投手コーチ(50)と同時に在籍し「入来兄弟」として話題を呼んだ。

○…巨人などで通算35勝を挙げた入来さんの弟祐作さん(50)は、投手コーチを務めるオリックスのキャンプ地・宮崎市で事故の報を聞いた。球団によると、夜のうちにすぐに約50キロ離れた都城市に向かった。コーチ3年目。精神的、技術的に選手に寄り添った指導で知られ、リーグ連覇を陰で支えた。今キャンプでも1、2軍の投手陣を幅広く指導していた。