目指せ、阪神初の開幕戦生え抜きドラ1クリーンアップ! ドラフト1位新人の森下翔太外野手(22=中大)は現状、開幕右翼スタメンの最有力候補。3月31日DeNA戦で3番森下、4番大山、5番佐藤輝が「森大佐」トリオを形成すれば、球団初の開幕戦でのドラフト1位入団クリーンアップが実現する。
森下は2月26日のオープン戦・日本ハム戦で先発3番に入り、4番大山、5番佐藤輝とドラ1中軸を形成した。3月7日のWBC強化試合・韓国戦でも2度目のスタメン3番。韓国で昨季11勝を挙げた具昌模から二塁打を放ち、自信を深めている。
近年の阪神では、移籍選手が中軸打線を担ってきた。金本知憲、新井貴浩、福留孝介、糸井嘉男らだ。またマートン、ゴメスら外国人も脇を固めていた。歴史をさかのぼれば、73年ドラフト6位の掛布雅之が長年にわたって主砲の座を守ってきた経緯もある。このため、ドラ1のみのクリーンアップが実現しづらかったという側面もあった。
開幕戦でクリーンアップ全員が生え抜きだったのは97年広島戦の新庄剛志(89年5位)、桧山進次郎(91年4位)、八木裕(86年3位)までさかのぼる。近年は阪神野手の生え抜き主軸打者となると、鳥谷敬(03年自由枠)1強ともいうべき状態が続いていたが、自前の中心打者を育てようというドラフト戦略がようやく実を結びつつある。
大山、佐藤輝、森下。若手の大砲3人を使いこなす岡田監督は、79年ドラフト1位で阪神入り。現役時代の開幕戦では3番、4番を各2度、5番7度と中軸を11度も務めた。夢の生え抜きクリーンアップ「森大佐」トリオを育成できれば…。「アレ」どころか、黄金時代が幕を開ける。【記録室=高野勲】
◆22年
佐藤輝
20年ドラ1(24歳)
143試合
143安打
20本塁打
84打点
打率2割6分4厘
大山
16年ドラ1(29歳)
124試合
117安打
23本塁打
87打点
打率2割6分7厘
◆97年
新庄
89年ドラ5(26歳)
136試合
112安打
20本塁打
68打点
打率2割3分2厘
桧山
91年ドラ4(29歳)
136試合
106安打
23本塁打
82打点
打率2割2分7厘
八木
86年ドラ3(33歳)
94試合
52安打
4本塁打
30打点
打率2割7分5厘
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