低空飛行を続けていたソフトバンク打線が、ようやく打撃上昇の兆しを見せた。最終オープン戦の広島3連戦の初戦。心配顔だった藤本監督にもようやく声にハリが出てきた。「1試合じゃ分からないけど、今日のようにしっかりつながりを見せてくれたら安心して開幕に入れるかな」。

0-0で迎えた5回だった。4番栗原の左二塁打で口火を切った。5番ウィリアンズ・アストゥディーヨ内野手(31=マーリンズ)の中前打で無死一、三塁。不振で2軍調整していたコートニー・ホーキンス外野手(29=米独立リーグ)が左前にはじき返し先制。1死後からガルビスの右犠飛で2点目を挙げると、9番海野から4連打。1イニング5得点のつながりを見せた。

開幕入りさえ危ぶまれていた助っ人3人が意地の打撃を見せれば、2年目の正木も途中出場ながら左前適時打。7回には2死からオープン戦1号アーチを左中間テラス席に運び2安打2打点。「(開幕メンバーの)当落線上で、1打席1打席が勝負。残り2試合、全打席ヒットを狙っていきたい」と、目をぎらつかせた。開幕まで1週間。一気にホークス打線も開花宣言といきたいところだ。

○…柳田が5試合ぶり適時打を放った。5回2死一、二塁で右前に運び、この回5点目を加えた。「しっかりとしたスイングができたと思います。チャンスでタイムリーとなって良かったです」。柳田はオープン戦でここまで打率2割2分7厘と苦戦しているが「シーズンに入ったらまた別物というか。違うので。それほど関係ない」と話していた。開幕まで1週間を切り、上昇なるか。

▽海野(オープン戦初安打&初打点となる5回の左前適時打に)「スライダーを捉えることができました。とにかく積極的にスイングすることを考えました。その積極性がいい方向につながったと思う」

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