えっ、リードオフマンが打点王!? 阪神近本が0-6の2回、反撃の2点打を放った。2死満塁から中日涌井の148キロを左前にはじき返した。今季満塁では3打席で2打数2安打1犠飛の4打点の“満塁男”。「そんなに気にしてはないです」と笑ったが、巨人中田翔を抜く16打点でセ・リーグトップにつけた。“1番の打点王”は超レアだ。

8番の木浪が好調でチャンスをつくっていることも打点が増えている要因だ。「そうですね。(木浪がサヨナラ打を決め)よかったですよ。調子もいいし、守備でもいいプレー出ているので」。8番と1番での23年型キナチカコンビが得点源となっている。岡田監督も近本を高評価。「すぐ2点かえしてね。2アウトから大きかったよな。近本のな。2アウトからは、結構向こうもダメージ受けると思うしね」。ミラクル勝利を呼んだ陰のヒーローに、惜しみない賛辞を送った。