オリックスのルーキー茶野篤政外野手(23)が14試合連続安打で、首位キープに貢献した。「1番右翼」で出場し、4回1死一、二塁の3打席目に東浜から右前打。6回には2死二塁から中前適時打で貴重な追加点を運んだ。「少しバットの先だったんですけど、なんとかいいところに落ちてくれてよかった」と喜んだ。これがリーグ最多の今季41安打目。打率も3割1分1厘に上げ、トップのソフトバンク柳田に次ぐ2位に浮上した。

首位を走るチームに欠かせない存在になっている。22年育成ドラフト4位で入団。3月に支配下登録されると、開幕スタメンにも名を連ねた。中嶋監督はその働きぶりを「粘れますしね。それが一番いいと思います。選球眼とかいろんな面で」と絶賛。8回には無死一、二塁から送りバントをきっちり決め、T-岡田のダメ押し2点打につなげた。

負ければ3位転落の可能性もあった一戦で、打線は16安打8得点と爆発。今季4試合目となる先発全員安打を記録した。杉本、森ら主力野手が次々と離脱する苦境でも打線の勢いは衰えない。その裏には異例のスピードで出世するシンデレラボーイの存在がある。【桝井聡】

◆茶野篤政(ちゃの・とくまさ)1999年(平11)8月4日生まれ、滋賀県出身。中京学院大中京、名古屋商大、四国IL・徳島を経て22年育成ドラフト4位でオリックス入団。3月24日に支配下登録され開幕1軍入り。開幕戦に「8番右翼」でスタメン出場した。今季推定年俸500万円。175センチ、80キロ、右投げ左打ち。愛称はチャーボー。

▽オリックス頓宮(5回に勝ち越し打を放つなど猛打賞)「なんとか打てて良かった。(実家が近所の山本と初のお立ち台に)一緒に立ちたいと思っていたんですがはや5年が経っていました(笑い)」

▽オリックスT-岡田(今季初昇格。8回代打で右前2点適時打)「みんながつくってくれたチャンスですし、最低限の仕事。1打席目に出たことはうれしい。これから取り返せるようにまた明日からやっていきたい」

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