阪神ドラフト1位森下翔太外野手(22)が、劇的なプロ初サヨナラ打で復活した。両軍無得点の9回裏2死一、二塁、広島森下から左前適時打を放ちヒーローになった。約1カ月の2軍生活で思い切りの良さを取り戻し、46日ぶりの1軍安打は自身甲子園初安打。固定できていない「6番右翼」奪取へ再び名乗りを上げた。チームは貯金を2桁の10に戻し、21日の同戦でカード勝ち越しを決める。

◆森下翔太(もりした・しょうた)2000年(平12)8月14日生まれ、横浜市出身。東海大相模では1年夏からベンチ入り。甲子園は3年春に4強。高校通算57本塁打。中大ではDeNA牧の2学年後輩、1年春ベストナイン。1、4年時に大学日本代表に選ばれ、1年時は森下暢仁(当時明大4年)とチームメート。4年春に2度目のベストナイン。大学通算9本塁打。22年ドラフト1位で阪神入団。182センチ、90キロ。右投げ右打ち、今季推定年俸1600万円。

▼阪神のルーキー森下がサヨナラ安打。新人のサヨナラ安打は昨年9月25日の丸山和郁(ヤクルト)がDeNA戦でリーグ優勝を決める二塁打を放ち、スコア1-0で勝って以来。阪神の「サヨナラ打」は近本が19年7月20日ヤクルト戦(甲子園)で犠飛を放って以来だが、サヨナラ安打では島田の18年10月6日DeNA戦(甲子園)の右安以来。2リーグ制後、阪神の新人では今回の森下で9人目(10度目)。

▼阪神新人のスコア1-0サヨナラ安打は1リーグ時代に2度あり、41年11月2日名古屋戦の松下繁二(延長17回に左二塁打)、46年5月23日セネタース戦の富樫淳(9回に右前安打)に次いで球団77年ぶり3人目。

▼阪神森下が広島森下からプロ入り初のサヨナラ打。2リーグ制後、阪神のサヨナラ勝ちは414度目だが同姓投手からサヨナラ打を放った打者は球団初。