巨人が勝負のブルペンデーで交流戦開幕に臨む。30日ロッテ戦にプロ初先発の平内を起用する。

ここまで先発して白星を挙げた投手は戸郷(5勝)グリフィン(4勝)山崎伊、横川(3勝)松井(1勝)と中日に並んで12球団最少の5人。新外国人のビーディは5試合に先発も0勝4敗で、メンデスも未勝利のまま右太もも裏の肉離れで離脱している。開幕ローテ入りした赤星は2軍再調整中で、菅野は1軍登板なく28日の2軍ヤクルト戦で、2カ月ぶりに実戦復帰したばかり。先発の台所事情は厳しい。

プロ3年目の平内は、27日阪神戦の3番手で1/3回を無失点に抑えてから中2日の先発となる。直近3試合で無失点投球を見せており、28日の阪神戦後には阿波野投手チーフコーチから田中千とともに「彼らは1イニングピッチャーというよりかは複数イニングや、やがては先発にも期待を持って成長を促しているところ」と新たな役割を期待されていた。

今季2試合に先発して未勝利の高橋を1軍に昇格させ、中継ぎ待機させる見込み。3連敗中の巨人が、パ・リーグの首位を相手に“苦肉の策”から仕切り直す。【小早川宗一郎】

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